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しかし氏は、飢饉は食糧生産に根元的な問題があると認識しました。また、アジアでは高生産性を持つ改良品種と肥料の使用により、慢性的な飢饉を克服したことを知っていました。そこで早速、ノーベル平和賞を受賞したノーマン・ボーローグ博士に連絡を取り、アジアにおける「緑の革命」の原理がアフリカでも応用できないか相談しました。 農業科学者ボーローグ博士は、1960年代にパキスタンとインドで推進された「緑の革命」の父と広く認められている人物です。博士はアフリカやその他地域における他の農業専門家から意見を聞きました。その内容に基づいて、現在の研究成果や情報でも、アフリカの食糧生産を飛躍的に拡大させることが可能であるが、現状ではアフリカの食糧のほとんどを生産する零細農家に改良技術や研究成果を届けることができていない、と結論しました。
1985年、日本財団はジュネーブでワークショップを開催し、アフリカで穀物生産を2倍、3倍にする可能性について検討しました。このワークショップで、改良農業技術を零細農家に普及させる複数のプロジェクトが立ち上がることになりました。笹川氏はこの試験事業に資金を提供することを約束し、ボーローグ博士は全体の技術指導と、主要スタッフの選定を行うこととなりました。1986年には、笹川アフリカ協会(SAA)がジュネーブで非営利・非課税団体として登録されました。SAAの管理本部は東京に設置され、日本財団が資金を提供しました。 「笹川グローバル(SG)2000」とは、SAAとカーター・センターによる「グローバル2000」との共同プログラムであり、1986年にガーナとスーダンで活動を開始し、その後10ヶ国以上のサハラ以南諸国に拡大し、農業生産性を高めるプログラムを中心に展開しています。
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