SAA / Sasakawa africa association
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ブルキナファソ (1996-2005)
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ブルキナファソにおけるSG2000プログラムは、地方開発省と共同で1996年に開始され、8地域で活動を実施した後、2005年に終了しました。

ブルキナファソはサヘル地域に位置する国で、プログラム最大のテーマは土壌の肥沃度向上でした。ブルキナファソでは人口増加により土地への負担が大きくなるとともに、休閑期間が短くなり、土壌の養分が枯渇していました。
第2のテーマは農民組織と融資組合を作ることでした。

1996年は国内普及プログラムのいくつかの戦略を試験的に実施しました。岩堤防を建設し、様々な実証拠点の周りに垣根を植えて侵食防止と土壌の肥沃度回復に取り組みました。
トウモロコシとソルガムに焦点をあてた栽培試験圃場が300近く作られました。

1997年は降雨が遅れ、不規則だったため、ブルキナファソの作物生産は低下しました。全国45州のうち18州で穀物生産量が減少しました。
1998年には3,700のPTPが作られ、トウモロコシ、キビ、コメ、ササゲ豆、ピーナッツが栽培されました。これらPTPの中には、ガーナ原産の高蛋白トウモロコシ(QPM)品種「オバタンパ」のPTP500ヶ所が含まれています。「オバタンパ」の現地名は「マソンゴ」で、現地語で『よき母』を意味しています。また、280ヘクタールに堤防が設置され、600ヶ所で堆肥と燐灰岩が導入され、500ヶ所で休閑地の改良が行なわれたことにより、土壌の肥沃度も継続して向上しました。

ブルキナファソのカントリー・ディレクター、マルセル・ガリバ博士は「我々は1997〜1998年の栽培期間から、多くのことを学びました」と話します。「トウモロコシとコメは、農民の収入源です。これらの作物には優れた技術が存在しており、我々はPTPプログラムの拡大を続けていきます。トウモロコシについては、通常トウモロコシより栄養的に優れているマソンゴに焦点を絞っていきます」

ガリバ博士は、キビとソルガムのPTPにおける成果は十分ではないと感じ、1999年には研究者や普及機関員の協力を得て技術パッケージの見直しを行ないました。その結果、肥料の推奨使用量がより少なくなる可能性が高くなりました。新パッケージにより、キビとソルガムの収穫高がそれぞれ30%と50%向上し、リスクレベルは格段に引き下げられました。
1999年には、「農民のための貯蓄・融資組合(CREP)」活動が開始され、4つのCREPが設立されて延べ332名が加入しました。経営者および役員に対し、銀行業務を開始するための教育が行なわれました。また、1999年には現地プログラムが大きく拡大しました。約1,000の栽培試験圃場が作られ、様々な緑肥植物(ムクナやラブラブ)が植えられました。また、トウモロコシを栽培する農民1,000人がQPM種「マソンゴ」の栽培に取り組みました。従来の0.25ヘクタールの圃場に対し、面積1ヘクタールのトウモロコシ圃場が約200ヶ所作られました。ガリバ博士は「農民はマソンゴとその優れた栄養品質を熱狂的に歓迎しています。我々も農業省や研究機関と提携し、QPMの生産・普及に力を注いでいます」と話しています。

また、乾期の間、有効に野菜栽培(キャベツ、ニンジン、タマネギ)などを行なえるよう、女性と女性グループに焦点をあてて指導することとしました。また、農産物加工や手工業などの収入活動も推進されました。

マルセル・ガリバ博士は、「サヘル地域では非常に多くの課題があります。1997年の旱ばつに続き、1999年には一部地域が水害に見舞われました。1998年にはさらにひどい乾燥状態になりました。このように極端な気候条件のため、様々な問題、特に土壌の肥沃度などの問題に対処するには、長期的な取り組みが必要です」と述べています。

ブルキナファソで5年間活動した後、SG2000の優先課題の1つは将来の活動のために合理的な体制を作ることでした。2月のワークショップでは、SG2000のブルキナファソにおける任務を、(1)プロジェクトに関わる組織と個人の関係の改善、(2)合意基盤の構築によるプロジェクト管理の円滑化、の2つに絞ることができました。これによりSG2000の提携機関も、本プログラムとその限界をより良く理解できるようになりました。

SG2000プログラムは、改良品種と耕作法(例:ムクナ豆の新品種で一般的な品種に比べて早く成熟し、有望視される「ラジャダ」)を導入するツールとして、栽培試験圃場(PTP)の中心的な役割を重要視しています。
2000年以降、本プログラムには約200ヶ村が参加しました。

種子・肥料購入費用の融資返済率は50%と低く、この点に関する懸念が本プロジェクトの拡大にブレーキをかけてきました。
2000年以降、PTPに参加を希望する農民は購入費用を現金で支払うことを求められるようになりました。本来は1999年までに、多数の農民参加により、圃場400ヘクタールに堤防を作ることを目標としていました。しかし堤防建設費用の多くが返済されなかったことにより、SG2000は、過去のPTP融資の返済率が高い農村に支援を限定しました。そのため、堤防で囲うことができたのはわずか132ヘクタールでした。

他の活動目標として、流域管理介入の強化や、女性グループによる収入活動の促進が挙げられます。また、従来設計による穀物サイロを使った改良収穫後技術の普及も目標の1つであり、ガリバ博士は「この方法は非常に有効」であると述べています。

ガリバ博士によれば、「我々は2001年に、農民にとってより収益性の高い活動をプログラムに組み込むことにしました。まず初めに、サツマイモ、ヤムイモ、キャッサバを導入しました」また、綿生産地帯では、不耕起農法(CT)が評価され始めました。ガリバ博士は、「CT技術には多くのメリットがあると考えられます。その中には、丁寧な管理による土壌の肥沃度向上、労働量の圧倒的な削減が挙げられます」と説明しています。

2002年のプログラムでも、土壌の肥沃度に焦点があてられました。サヘル諸国の気候は不規則です。2001年には十分な降雨があったため、ブルキナファソの穀物生産は22万2千トンの余剰を記録しましたが、2002年には9万8千トンの不足となりました。

2003年3月に農業省事務局長が招集する会議が開催された後、SG2000の新戦略が同年の雨期から開始されました。新戦略では、農民による種子・肥料の現金購入奨励を継続すること、肥料販売業者ネットワークとCREP活動を強化することが定められ、種子生産はQPM(高蛋白トウモロコシ)とNERICA(アフリカのための新しいイネ)に焦点が当てられました。

2002〜2003年、ブルキナファソでは史上最高の穀物生産高、364万7千トンを記録しました(キビ、トウモロコシ、ソルガム、コメ、メヒシバ)。これは全国民の消費需要に対し、100万8千6百トン(43%超)の余剰となります。2003〜2004年には、ブルキナファソは100万トンを超える穀物余剰を有するサヘル諸国への仲間入りを果たしました。しかし穀物価格の下落を避けるため、この余剰穀物に対する管理が必要となりました。

ブルキナファソは2004年、旧フランス領諸国として初めて、ボボ・ディウラッソ工科大学でSAFEプログラムを導入しました。SAFEのデオラ・ナイバケラオ氏は「これはSAFEプログラムにとっても、ブルキナファソにとっても、大きな一歩です」と述べています。

2005年には、引き続き素晴らしい農業生産高が報告されました。ガーナと盛んに国際取引されているサツマイモは非常に高い収穫高を記録し、農民にとってトウモロコシやササゲ豆よりも大きな収入源となりました。

しかし2006年には、再び食糧の安定供給がブルキナファソ政府の大きな課題となり、戦略の1つとして代替作物の輸入を検討しました。この方法は1978年にいったん放棄された後、再度採用されたものです。ブルキナファソは、小麦および小麦製品を年間約3千万USドル相当も輸入していますが、小麦栽培面積が3,500ヘクタールあれば、国内需要の90%を満たすことができるのです。
ブルキナファソ政府は、3,500ヘクタールの灌漑耕作地を作るために1千万USドル近い投資を約束しました。これが実現すれば、ブルキナファソは小麦をほぼ自給できることになります。本プログラムでは、130万USドル以上が生産者に分配され、農村部で3千人の雇用創出が期待されるため、貧困対策にもなると考えられます。

ブルキナファソにおけるSG2000プログラムは、2006年初頭に終了しました。