SAA / Sasakawa africa association
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スーダン (1986-1992)
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スーダンは他のサハラ以南諸国同様、1984年に深刻な飢饉に見舞われました。この飢饉は、これら諸国で約2千万人を飢餓にさらし、スーダンだけでも数千人が死亡、他にも多くが食糧・水・住むところを求めて国境を越えてさまよい、あるいは難民キャンプに押し寄せる事態となりました。

1986年にはすでに、スーダンにおける実証活動の必要性が明らかとなっており、食糧確保という緊急課題を緩和し、深刻な経済状況を好転させるためには、主として農業、特に食糧生産への支援拡大が鍵となってっていました。

SG2000のスーダン・プロジェクトは、イグナシオ・ナルバエズ氏の指導の下、1986年5月に開始されました。活動の焦点は当初、夏期における灌漑地域と雨水地域のソルガムおよびキビ生産量の拡大におかれました。1987〜1988年には小麦が現地実証プログラムに加えられました。

1986〜1991年、ハルツーム地域のスーダン農民2,000人近くがプログラムに参加しました。結果は極めて良好でした。SG2000プロジェクトが実施される前は、スーダン農業省は灌漑地域における小作農の小麦生産を廃止しようとしていたのです。

スーダン政府指導者たちはSG2000を国家の小麦生産方針の転換に功績があったと率直に認めました。SG2000は1987〜1988年に栽培された小麦PTPから、灌漑地域の平均小麦生産高は改良生産パッケージの適用により2〜3倍増できるというデータを提出しました。生産量向上に必要なコスト増は50%未満であり、いっぽう農民の純収益は1ヘクタールあたり87ドルから292ドルに増大しました。

1989年の収穫から、生産量の多い小麦2品種の、翌年の64,800ヘクタールの植付けに十分な量の種子が得られました。

SG2000プログラムではまた、食糧生産改革を行なう上での普及員の能力を明確に示すことができました。これは主として、技術実証のための効果的ツール(PTP)を指導・支援する形で行なわれました。普及員は、具体的な指導事項と指導方法が分かれば、その役割を非常に効果的に果たすことができ、その結果、農民から段々と大きな信頼を勝ち取り始めました。

プログラムの成功は研究成果に対する自信を強め、普及員と研究員は改良品種や効果的な改革をより見つけやすくなりました。また、より厳しい環境下にあるスーダンの他の地域についても、天水栽培のソルガムやキビ生産の問題点に取り組むことができるようになりました。SG2000の提案に従うことによって、スーダンは小麦の生産において自給自足できるようになるでしょう。

この取り組みを成功させるには、肥料輸入と種子生産に関するスーダン政府の政策を少し変える必要があります。この少しの変更で、アフリカ最大の国スーダンに「緑の革命」をもたらすことができるでしょう。

スーダンでのプログラムは1992年に終了しました。