SAA / Sasakawa africa association
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SAA地域QPM/種苗プログラム
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2003年1月に開始された「SG2000地域QPM/種苗プログラム」は、アフリカですでに実施されていた「高タンパクトウモロコシ(QPM)」の利用を推進・拡大する活動を助け、完成させるとともに、SG2000対象国における種苗システムを強化することを目的としています。

QPMの開発
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過去4年間、SG2000、INIA/モザンビーク、世界銀行、CIMMYTは、QPM育種家ミロエ・デニック博士の活動に資金提供を行なってきました。デニック博士はINIA(モザンビーク国立農業研究所)のQPM改良プログラムの開発とスタッフ育成に協力してきました。デニック博士による協力は、モザンビークや近隣諸国でのQPMの普及においてなくてはならないものでした。博士はINIAのトウモロコシ育種家と共に、ガーナで開発された「オバタンパ」(QPM自家受粉種)を地域の環境に合わせて改良し、モザンビーク固有品種「ススマ」を開発しました。博士のチームはさらにいくつかの優れた通常品種をQPMに改良し、トウモロコシ縞葉枯病(MSV)や、べと病に高い抵抗性を持つQPMの開発に成功しました。

QPMの普及
種苗の流通は「原原種(BS)」から始まります。BSの必要量は少ないものの、トウモロコシの品種および系統を維持するには多くの作業が必要です。この作業は通常、「国立農業研究システム(NARS)」で行なわれます。

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商用/保証種苗産業には、公的機関と民間機関の両方が関与しています。目の前の課題は品質管理への投資です。出発したばかりの民間部門は、種苗市場の開発という問題に直面するステークホルダーの支援に頼らなければなりません。

ロックフェラー財団との協力によるSAA種苗事業活動はジョー・デ・フリース博士の主導で行われており、小規模種苗会社の設立、NARSによる自家受粉種(OPV)やハイブリッド種の開発支援、さらに、小規模種苗会社の存続に欠かせない「原原種(BS)」や「原種(FS)」の供給体制の強化に注力しています。また、小規模種苗会社の発展を支援するベンチャーキャピタル「AAC(アフリカ農業資本)」の創設により、サハラ以南のアフリカ諸国におけるさらなる種苗産業の開発・強化がなされました。

QPM情報資料は、主要な国内外のイベントにおいて継続して配布されています。エチオピアでは、生産活動の一部がQPM栄養試験に組み込まれています。また、ウガンダでは貧困農民に「QPMバウチャー対象実証(VAD)キット」を提供しています。ウガンダではまた、農民主体組織(FBO)と農民組合であるワンストップセンターがQPMの生産、収穫後の加工、貯蔵、市場への供給を組織化し、さらに飼料工場との連携の可能性を追求しています。

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また、QPMの飼料利用を勧められ、FBOの一員となっている養豚業者もQPM生産に協力しています。
現在もナイジェリアで小規模の実証が行われており、オバタンパの普及と2005年の発売が可能になりました。マラウィでは、継続的なQPM利用の普及とその競争力を示すための大規模な実証プログラムを実施しました。ガーナでは、不耕起農法を用いた家禽(産卵鶏)給餌プロジェクトによって、QPM生産が推進されています。モザンビークでは、種苗会社の販売活動の一環であるQPMススマ種の実証を行うための援助がなされました。

マリでは試験的な介入プログラムが開始され、8つのFBOがQPM穀物を生産し、融資制度を利用して村レベルで加工・貯蔵を行なっています。このプログラムは、特定市場への供給と農民の収入拡大を目的としています。マリで発売されたQPMのデンバニュマ種は、現地の種苗生産・流通システムが普及させたものです。現在は現地査察・保証に関する組織強化に取り組んでいます。

QPMの品質管理強化
ハーグ氏は「農民と消費者がQPMの栄養面での恩恵を十分享受するには、QPMのタンパク質の品質維持を保証することが必要不可欠です」と述べています。タンパク質の品質評価の基準となる形質(「opaque-2」遺伝子)は、「ライトボックス」を使用したQPM粒の観察や、タンパク質中のトリプトファンとリシン含有量を定量することでモニタリングできます。

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SG2000は数ヶ国において、ライトボックスの支給と科学者への使用法の指導を行ないました。また、ガーナ、モザンビーク、ウガンダでは国立トリプトファン研究所の設立を積極的に支援するとともに、CIMMYT、IITAと緊密に協力して、エチオピア、ナイジェリア、ジンバブウェで地方研究所を設立しました。2004年には、SG2000、CIMMYT、IITAは試験技術研修ワークショップを主催し、域内からの参加者14名に対し、トリプトファン分析法を指導しました。研修終了後、参加者は研究所ネットワークを作り、連絡や情報交換を円滑に行なえるようになりました。

幼児用食品のQPMブーム
ガーナ保健サービス栄養担当官のアベナ・アクアモア=ボーテン女史は、通常トウモロコシと比較したQPMの幼児用食品への使用の利点について、いくつかの論文を発表しています。また、QPMをモルト処理することで従来の製法と比べて栄養面において非常に優れたものとなるため、女史はQPMとモルトを同時に普及させることが重要だと考えています。

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これまでのデータから、QPMは幼児の発育を促し、発育阻害を軽減し、総合的な健康増進に役立つとともに幼児死亡率を低下させる傾向があることが分かっています。ハーグ氏は「これらのデータは、従来のトウモロコシをQPMに置き換えるという、現在では多くの人に支持されている目標の妥当性を立証するものです」と話しています。

ハーグ博士はまた、「QPM品種が導入、普及されたら、SAAは大規模なQPM現地実証プログラムを終了します。これは、同プログラム活動の多くが国家的生産事業に組み込まれているためで、戦略的な小規模介入は多くの国で今後も継続していきます」と述べています。