


「地域稲プログラム」は2005年4月に正式に開始され、ディレクター/コーディネーターであるタレケ・ベーレ氏が責任者となっています。本プログラムはエチオピア、マリ、ウガンダ、ナイジェリアの4ヶ国を対象としています。また、周辺国であるギニアでも2006年まで一定の支援を行なっていました。
パートナーシップ
タレケ・ベーレ氏は、「地域における新たな役割として、私たちは生産性向上技術の普及に取り組みます」と話しています。この活動は単位生産量の増加を目的としています。今後、協力を予定しているプログラムおよび機関には、SG2000国別プログラム、SAA地域プログラム、西アフリカ稲開発協会(WARDA)などの開発機関、アフリカ新種米推進計画(ARI)、アフリカ農業研究フォーラム(FARA)、地域のWARDA機関、国立研究機関およびその他関連研究機関があります。SAAはまた、WARDAおよびIRRI(国際稲研究所)との覚書に署名しています。
上記プログラムおよび機関は、主として以下の活動を実施する予定です:(1)新しく改良され、広く栽培されているコメ品種の特定と評価、(2)改良品種の維持、生産、良質の種苗の入手を容易にするための支援、(3)生産性向上技術の普及、(4)収穫後・作物加工技術の普及、(5)若い稲研究者と農業技術者の育成。
NERICA
「NERICA(アフリカのための新しい稲)」は、アフリカとアジア品種の交配により両方の長所を持ち合わせた品種で、西アフリカで以前栽培していたアジア産高地米(陸稲)に比べ、40〜50日も早く成熟します。これにより、年間の栽培サイクルに早生豆などを追加して、より多くの収穫を得ることができます。NERICAの初期品種は1997年にギニアに導入され、穀物生産に非常に大きな影響を与えました。
活動成果
エチオピアではこれまで、WARDAおよびIRRIから139の優良株と改良品種を導入し、その評価や種子増殖を行なってきました。また、政府または地域の研究機関における新品種評価についても支援を行なってきました。
マリでは、陸稲の栽培を南部の大規模生態地域に集約し、天水低地栽培米および灌漑栽培米をニジェール川中流域に集約しています。
そのマリでも2005年に活動の成果が実り、原種(FS)を1.5トン、保証種子(CS)を36トン生産するとともに、販売用に200トン生産することができました。マリでのNERICA
4の生産量は1ヘクタールあたり3〜6トンとなっています。
ウガンダでは、主としてNERICA生産のための農民の組織化および研修を行なってきました。これまで2,600人以上が研修を受け、1,000ヶ所近い生産農場に収穫後の農産物加工機械55点を支給しました。この活動はSAAの収穫後・農産物加工の地域プログラムとUSAID出資のプロジェクトとの共同で行なわれました。
ギニアモデル
2004年にSG2000ギニアプロジェクトが終了した後は、それまで共同プログラムで推進していた作物生産技術の普及活動をギニア農業省が引き継ぎました。SAAはギニアに対し、その事務所維持費用に8千USドルを提供し、ギニア農業大臣ジャン=ポール・サール氏は、2005年の国内でのNERICA普及予算として1億ギニアフラン(3万3千USドル)を計上しました。過去8年間にわたる同大臣のSG2000プログラムへの強力な参加、協力、支援に感謝し、カーター前米国大統領およびノーマン・ボーローグ博士よりサイン入りの表彰状が贈られました。
ベーレ博士は、「ギニアでのプログラムは、他のアフリカ諸国における稲栽培のモデルケースとなりました。『NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)』では、NERICA栽培普及をアフリカにおける最も優れた活動の1つと位置づけています。NERICAは優れた科学および開発協力と、強固で効果的なパートナーシップの結晶です」と話しています。
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